思考を活用して複雑な仕事を効率的に進める方法を解説します。
RPAコンサルタントのプロコアラです。
思考を使える地頭力のある人が求められている
仕事のできる人は3つに分類されます。
・知識力(物知り)
・地頭力(発想力豊か)
・対人感性力(機転が利く)
昔は、知識力と対人感性力の高い人が仕事のできる人でした。
現在は、インターネットの普及により知識は調べれば誰でも手に入れられる時代になったため、地頭力を使って知識から自分で考えられる人材が求められるようになってきています。
RPAの普及により、単純作業は自動化されていくため、この流れは将来的にも大きくなっていくと考えています。
DIKWモデルでは知識と知恵は異なり、知恵は思考によって知識から生み出されるものです。
仕事を効率化するための2つの観点
良い仕事をするためには、どうすればいいのでしょうか?
2つの方法があります。
・考えるべき問題を見極める(論点思考)
・思考を用いて解の質を上げる(地頭力)
考えるべき問題を見極める
考えるべき問題と思われるものが多数存在していますが、実際に考えないといけない問題はそれほど多くありません。本質的な問題に対してのみ考えることで、時間を節約することができます。
この考え方を論点思考(イシュー思考)と言います。
イシュー思考については、この記事をご覧ください。
思考を用いて解の質を上げる(地頭力)
論点思考(イシュー思考)により、何について考えるか見極めることができたら、次はどのようにその問題について考えるかが重要になります。
地頭力とは、様々な思考方法を合わせたものです。
地頭力の概要について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
地頭力を支える思考方法
地頭力とは、様々な思考方法を合わせたものであると説明しました。
具体的には、以下の様な思考方法を使えるかどうかが地頭力の高い人か決まります。
・論理的思考(ロジカルシンキング)
・ラテラルシンキング
・クリティカルシンキング
・仮説思考
・フレームワーク思考
・抽象化思考(アナロジー思考)
論理的思考(ロジカルシンキング)
相手を納得させるために論理的に考える思考方法がロジカルシンキングです。
ロジカルシンキングでは、仮説となる前提を推論して結論を導きます。
推論方法
一般的に使われる推論方法は、「演繹法」と「帰納法」の2つです。「弁証法」などもありますが、複雑であり相手にも伝わらない可能性もあるためあまり使われません。
思考ツール
ロジカルシンキングでは、「ロジックツリー」と「ピラミッドストラクチャー」という思考ツールが良く使われます。
ロジックツリーは問題の特定などに使用されます。
ピラミッドストラクチャーは相手に話すときに論理の整合性を確認する用途で良く使われます。
ラテラルシンキング
仮説をより多く出すための思考方法。
ロジカルシンキングは仮説を結論まで考えていく垂直思考に対して、ラテラルシンキングは仮説を多く出すための思考法のため、水平思考とも言われます。
クリティカルシンキング
クリティカルシンキングは思考法というよりも、全体的な態度で本当に正しいのかどうかということを考える思考法です。
仮説思考
仮説思考は、問題を結論から考える思考方法です。
情報化社会の現代では、情報から探して結論を考えるというプロセスでは時間が足りなくなってしまいます。
このため、現在持っている情報から仮説を立てて検証していく仮説思考が必要になってきます。
ロジカルシンキングで最初の仮説をどう立てていいか分からない方はこちらを勉強してください。
フレームワーク思考
フレームワーク思考は、問題を俯瞰して全体から考える思考方法です。
ロジカルシンキングでロジックツリーをどのように分類していけばいいか分からない時はフレームワーク思考を学ぶことによって、改善されます。
抽象化思考(アナロジー思考)
問題に対して単純に考える思考を抽象化思考といいます。
抽象化することで、他の業界のルールを適用する考え方をアナロジー思考とも言います。
論理と感情を意識した伝え方
論理的な考え方をそのまま伝えても、うまくいかない場合があります。
それは人間は論理と感情で物事を考えているためです。
対人感性力の高い人は、相手が論理的傾向が強いのか感情的な人かを判断して、説明を変えています。
これができれば、ビジネスパーソンとして一流と言えるでしょう。