制御構造で一番難しい分岐構造の作り方を解説します。
分岐構造は単一分岐と複数分岐に細分化できます。
単一分岐構造
単一分岐構造は、条件が一致した場合と一致しなかった場合で処理を分ける構造です。
シーケンスとフローチャートで使用できるアクティビティが異なります。
単一条件分岐の条件
単一条件分岐では、条件が一致するか一致しないかで処理を分岐します。
このため、条件は「雨が降っているか?」などのはい、いいえで答えられるものを指定します。
雨が降っていれば、傘を持っていく処理を実行するなど、処理が分かれていくのです。
条件分岐アクティビティ
条件分岐アクティビティは、シーケンスアクティビティ内で使用できる単一条件分岐です。
フロー条件分岐アクティビティ
フロー条件分岐は、フローチャート内で使用できる単一条件分岐です。
単一条件分岐の条件の作り方
単一条件分岐の条件を作る方法を解説します。
条件は比較演算子と論理演算子を組み合わせて、作っていきます。
比較演算子
比較演算子を使用して、条件を作ることができます。
演算子 | 条件の作成例 | 作成した条件がTrue(真)になる条件 |
= | 天気=”雨” | String型の変数「天気」が雨の場合 |
<> | 天気<>”雨” | String型の変数「天気」が雨ではない場合 |
< | テストの点<60 | Int32型の変数「テストの点」が60より小さい場合 |
> | 申込者数>限度数 | Int32型の変数「申込者数」が「限度数」よりも多い場合 |
<= | 点数<=合格点 | Int32型の変数「点」が「合格点」以下の場合 |
>= | 点数>=合格点 | Int32型の変数「点」が「合格点」以上の場合 |
Boolean型の「雨が降っているか」という変数があった場合、
雨が降っているか=True という書き方を省略して、雨が降っているかと書くこともできます。
論理演算子
比較演算子で作成した条件は論理演算子で難しい条件を作成することができます。
AndAlsoとOrElseは少し応用となりますが、条件Aの時点で確定した時点で条件Bは見ないようになります。
演算子 | 条件の作成例 | 作成した条件がTrue(真)になる条件 |
Not | NOT 条件A | 条件AがFalse(偽) |
And | 条件A And 条件B | 条件Aと条件Bの両方ががTrue(真) |
Or | 条件A Or 条件B | 条件Aと条件BのどちらがTrue(真) |
AndAlso | 条件A AndAlso 条件B | 条件Aと条件Bの両方ががTrue(真) ※条件AがFalseの場合、条件Bは見ない |
OrElse | 条件A OrElse 条件B | 条件Aと条件BのどちらがTrue(真) ※条件AがTrueの場合、条件Bは見ない |
複数分岐構造
複数分岐構造は、3つ以上の分岐を行う構造です。
シーケンスとフローチャートで使用できるアクティビティが異なります。
複数条件分岐の式
単一条件分岐では、条件を指定していましたが、複数条件分岐では式を指定します。
「雨が降っているか?」という条件ではなく、天気が格納されている文字列変数を指定します。
晴れが入っていた場合、雨が入っていた場合などで分岐させます。
Defaultはその他の条件を表します。
雨や雪の場合など、同じ処理につなげても問題ありません。
スイッチアクティビティ
スイッチアクティビティは、シーケンスアクティビティ内で使用できる複数条件分岐です。
フロースイッチアクティビティ
フロースイッチアクティビティは、フローチャート内で使用できる複数条件分岐です。
複数条件分岐の式の作り方
複数条件分岐の条件を作る方法を解説します。
プロパティパネルのTypeArgumentでデータの型を選択します。
Stringや文字など使用することができます。
式に指定した型が入っている変数を指定しましょう。
複数条件の分岐では文字列型であってもダブルクォーテーションがいらないという点は注意してください。
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