RPAコンサルとして、思考やロジカルシンキングを研究しているプロコアラです。
ロジカルシンキングでは、ロジックツリーがよく利用されます。
今回はロジックツリーとは何か、使い方を理解して使えるようにしたいと思います。
ロジックツリーは問題解決の思考ツール
ロジックツリーは、問題解決や原因を特定する際に使用する思考ツールです。
抽象度の高い枠組みを考えることによって、具体例の羅列になってしまうことを防止できます。
枠組みを作る際には、MECE(もれなくダブりなく)を意識しなくてはいけません。
MECEを使うことで網羅性の高く、納得できるツリーになります。
ロジックツリーの練習問題
あなたがレストランをしていて、待ち時間が長いとお客様からクレームが来た場合
これを例題にしてみましょう。
あなたなら、この問題に対してどのような改善策を検討しますか?
ロジックツリーはこのような問題に対して解決する際に力を発揮する思考ツールです。
ロジックツリーを使わない場合は、思いついたアイデアを列挙していく方法になります。
・調理スタッフの数を増やす
・あらかじめ作っておく
「待ち時間を短くするためには?」ということを考えてしまっています。
本来は「待ち時間が長いとクレームが出ないようにするためには?」ということを考えなければなりません。
ロジックツリーを使用して、以下のように抽象度の高い枠組みを1つ作ることでより柔軟なアイデアを出すことができます。
「待ち時間が長いとクレームが出ないようにするためには?」
→ 「待ち時間を短くするためには?」
・調理スタッフの数を増やす
・あらかじめ作っておく
→ 「待ち時間を苦にさせないためには?」
・パズルを置いておく
・TVを置いておく
ロジックツリーのメリット
課題を解決するための方法を網羅性を持って、多く考えることができます。
ロジックツリーのデメリット
本当にできるか、本当にやりたいことかどうかは、施策を考える際には考慮していないため、実現度の低いものが増えてしまうというデメリットがあります。
例えば、練習問題に出てきた「TVを置いておく」という解決策ですが、全席にTVを設置することがコスト上できない実現性の低い解決策です。
ロジックツリーの作り方
ロジックツリーは、トップダウンで問題をブレークダウンして作っていきます。
・解決すべき問題を明らかにする。
・枠組みを作る。
・枠組みで解決策を検討する。
一番重要で難しいのがMECEな枠組みを作る点です。
フレームワーク思考で解説していますので、参考にしてください。