UiPathの例外(エラーのこと)について知りたい、そして例外が発生しても大丈夫な安定した自動化処理を作成したい。そう考えては無いでしょうか?
そんな方のために元エンジニアでRPAコンサルタントのプロコアラが、UiPathの例外について解説します。
例外について理解することで、トライキャッチを用いた安全な自動化処理を作ることができるようになります。
ちなみに、ここでは、「例外」「エラー」「Exception」は同義で考えています。
RPAではそこまで厳密に区別はしなくて問題ないと思います。
例外の種類について
UiPathでは、例外が大きく2つに分かれています。
・ビジネス例外
・アプリケーション例外
ビジネス例外
使用するデータが不完全な場合に起こるエラーです。
例えば、Excelの情報をWebアプリケーションへ転記する自動化処理を作成していた場合に、Excelに期待した情報が入っていない場合は、ビジネス例外が発生します。
ビジネス例外はツールではなく人為的な原因のエラーに該当します。
Orchestratorでキュー処理中にビジネス例外が発生した場合は、リトライは行いません。
情報が無いものは何度やってもできませんから。
その場合は、トライキャッチで情報が無いことを促したりします。
アプリケーション例外
アプリケーション例外は、人為的ではなくアプリケーション側に原因のエラーに該当します。
例えば、処理中にアプリケーションがフリーズしてしまい処理がうまく動かなかった場合、アプリケーション例外が発生します。
例外の取り扱い
発生した例外をどのように取り扱うかは2つのやり方があります。
・「エラー発生時に実行を継続」オプションを利用する。
・「トライキャッチ」アクティビティを利用する。
エラー発生時に実行を継続オプション
クリックなど一部のアクティビティでは、「エラー発生時に実行を継続」というオプションがあり、エラーが発生した際の挙動を変えられるものがあります。
エラーが発生した場合に処理を継続する場合、オプションを有効にしてください。
オプションを有効にした場合は、エラー発生時も処理が継続されますが、
実際にワークフローを作成してみました。
実際に動かしてみたい方はプロコアラのGithubリポジトリから落としてください。
トライキャッチ
「エラー発生時に実行を継続」オプションが存在しないアクティビティでも、トライキャッチを使用することで、例外をどのように処理するか決めることができます。
色々なことができます。以下は簡単な例です。
・発生したエラーを握りつぶしてなかったことにする。
・ビジネス例外であれば、担当者にメールで情報に漏れがあることを連絡する。
・アプリケーション例外であれば、リトライしてログを出力する。
トライキャッチの使用方法については、長くなるので別記事にしました。
例外について理解できた方はトライキャッチを見てみてください。
トライキャッチで設定できるException一覧もトライキャッチページで説明しています。
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