演繹法って何?そもそもなんて読むの?という方、ロジカルシンキングについて調べてたら演繹法が出てきたという方が、このページに来ている
RPAコンサルとして、思考やロジカルシンキングを研究しているプロコアラです。
演繹法の使い方を知りたいという方向けにロジカルシンキングでよく使われる演繹法について解説したいと思います。
演繹法について
演繹法の読み方は「えんえきほう」。英語ではdeductionです。
演繹とは、「普遍的命題から特殊命題を導き出すこと。一般的に、組み立てた理論によって、特殊な課題を説明すること。」を意味します。
演繹法は、ルールや法則に事象を当てはめて、新しい結論を得る論理的推論方法です。
古代ギリシャの哲学者アリストテレス、フランスの哲学者・数学者のルネ・デカルトが提唱されたとされています。
演繹法の使い方
「AであればB」というルールや法則に対して、Aが真であるという事象からBも真であるという結論を導きます。
「人間は死ぬ」(絶対的法則)
「アリストテレスは人間である」
「アリストテレスは死ぬ」
演繹法と言ったらなぜか例がアリストテレスなので、みんな大好きワンピースを例にしてみます。
「悪魔の実の能力者は泳げない」
「ルフィは悪魔の実(ゴムゴムの実)の能力者だ」
「ルフィは泳げない」
演繹法の失敗例
演繹法のよくある失敗例を紹介します。
前提が間違っている
演繹法の注意点は、前提が間違っていた場合は、間違った結論が導かれるという点です。
ワンピースの例で説明しましょう。
前提とした「悪魔の実の能力者は泳げない」が間違っていた場合は、結論が間違ってしまいます。
実は、悪魔の実の能力者でも、ミズミズの実の能力者は泳げるということだったとして、「悪魔の実の能力者は泳げない」は間違いだったとします。
すると、間違った結論が導かれてしまうのです。
「悪魔の実の能力者は泳げない」
「XXXXは悪魔の実(ミズミズの実)の能力者だ」
「XXXXは泳げない」(実は泳げる)
このように演繹法を使う場合は、前提としたルールや法則が合っているか確認しましょう。
前提は合っているが当てはまらない
ルールや法則が合っている場合も注意が必要です。
今度はみんな大好きドラゴンボールの例で説明します。
「瀕死のダメージから回復すると戦闘力が上がる」(一般的ルール)
「クリリンは瀕死のダメージから回復した」
「クリリンは戦闘力は上がる」(実は戦闘力は上がらない)
これは、前提とした「瀕死のダメージから回復すると戦闘力が上がる」はサイヤ人のルールであるため、地球人のクリリンには当てはまらないためです。
これは分かりやすいように簡単にした例ですが、ビジネスでも同じようなことが起こっています。
あの店舗でうまくいったからこの店舗でもうまくいくはずだというのはよくある話です。
ですが、そのルールが当てはまるかどうかは分からないため、同じようにうまくいくかは分からないのです。
よって、演繹法を使う場合は前提を意識しましょう。