私プロコアラはRPAコンサルタントとして、多くの企業にRPAを導入をしていますが、今多くの企業でVDI環境が広まっています。
VDI環境で安定して使えるRPAツールは無いのか?といった質問をよく受けます。
私はVDI環境に強い「UiPath」を強く推奨しています。
今回は、VDIの歴史、VDIの種類、UiPathのVDI環境での強みを紹介します。
今回の記事を読むことで、VDIについてざっくり分かるようになります。
そして、UiPathがVDI環境で行っていることが分かるようになります。
長い記事ですので、目次から自分の見たい情報を参照してください。
仮想化環境の歴史
仮想化環境の歴史を解説します。
今、企業では次のような流れが起きています。
物理PC→VDI(仮想デスクトップ)→クラウド型VDI(Amazon Workspaces等)
中心に導入を進めているのは一部の大企業であるため、まだ物理PCで作業をしている人も多いでしょう。
が分かりやすくまとまっています。
物理PC
多くの企業では、作業者は貸与してもらったPCで作業をします。
あたりまえですが、そのPCの中にデータが入っていますので、作業する際は貸与してもらったPCが必要です。
物理的に存在するPCを持ち歩くために、故障やデータの紛失、漏洩といったリスクが付きまといます。
VDI(仮想デスクトップ)
物理PCのデメリットを改善すべく登場したのがVDIです。
VDIは、Virtual Desktop Infrastructureの略称です。
デスクトップ環境を、クラウドやデータセンターに集約して、ユーザーはネットワーク経由で転送された画像を通してデスクトップを利用することができます。
PCを持ち出さずに、他のPCからでも作業できるようになります。このため、データの漏洩やPCの紛失といったリスクを排除できるとともに、リモートワークが可能になるというメリットがあります。
オフショア開発や自宅勤務など、従来できなかった働き方ができるようになるため、大企業を中心に2008年ごろから導入が始まっています。
VDIのデメリットとしては、巨額の初期投資が必要になることです。
定期的に大規模なシステム更改がひつようになるなど、手間がかかるデメリットがあります。
クラウド型VDI
VDIのデメリットを解消するために現れたのがクラウド型VDIです。
AmazonのAmazon WorkSpacesが有名です。
VDIの構築にあたって必要だった手間と初期費用がなくなり、すぐにVDIを始めることができます。
料金は月単位と時間単位での課金を選ぶことができます。
2CPU、4GBのメモリという標準的に企業で使われるPCと同スペックなものが、月額5000円程度で借りることができます。
構築にかかる手間も削減することができます。今までやっていた大変な作業が不要になるメリットは大きいですね。
VDIを行うための仮想化技術
VDIで接続するサーバーやクラウド上には多くのデスクトップ環境を配置しなければなりません。
私たちが物理的なPCでやっているようにOSをインストールしていては、複数のデスクトップ環境を追加したり削除したりといったことができません。
複数の環境をすぐに構築するために、仮想化という技術を使用します。
仮想化環境を構築するために、各社製品を出しています。
・VMware ESXi
・Microsoft Hyper-V
・Citrix Hypervisor
UiPathの仮想化対応
仮想化環境では、他のPCで処理が行われて、画面をユーザーに転送しています。
このため、一般的なRPAツールではUI認識はできず、画像での認識やキーボード操作で自動化処理を作成していく必要があります。
画像認識やキーボード操作は保守性が悪いため、作成した自動化処理を動作し続けるようにメンテナンスしていくことは大変です。
UiPathの仮想化環境での使用について説明します。
リモートデスクトップ環境
リモートデスクトップもMicrosoftでは、仮想化技術の一部として扱われています。
プレゼンテーション・レイヤ(簡単にいえば画面やキーボード、マウスなどのUI)が仮想化されているわけです。
一般的なツールでは画像認識となるところを、UiPathではUI要素として認識させることができます。
事前準備として、サーバー側に「UiPath Remote Runtime」をインストールする必要があります。
また、クライアント側で使用するUiPath Studioには「Windowsリモートデスクトップ拡張機能」をインストールする必要があります。
Citrix Virtual Apps
Citrix Virtual Appsでは、アプリケーションを仮想化します。
つまりは、クライアントPCで業務を行い、機密性の高い特定アプリケーションだけを仮想化して使用するといった使い方ができます。
通常のRPAツールでは画像認識しかできませんが、UiPathではUI要素で認識できます。
事前準備として、サーバー側に「UiPath Remote Runtime」をインストールする必要があります。
また、クライアント側で使用するUiPath Studioには「Citrix拡張機能」をインストールする必要があります。
仮想化のイメージはUiPathのイメージ図の通りです。
注意点:
・仮想化されたアプリケーションの自動化:v2018.4以降
・仮想化されたブラウザの自動化:v2019.4FTS以降
Citrix Virtual Apps and Desktops
Citrix Virtual Apps and Desktopsは、デスクトップを仮想化するVDIとして使われます。
つまり、ユーザーは全ての業務を仮想デスクトップ上で行う使い方ができます。
この環境でもUiPathは自動化ワークフローの作成、実行ができます。
参考サイト
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