UiPathアカデミーのLV3では応用編としてReFrameworkを使用して業務の自動化を行い、ReFrameworkとOrchestratorを用いた自動化を学んでいきます。
今回はUiDemoというアプリケーションを使用した自動化業務を、ReFrameworkを用いて作成していきます。
自動化の手引きという解説書があるのですが、一部分かりにくい箇所があるため、解説していきたいと思います。
自動化する業務
Excel上のデータを、UiDemoというアプリケーションに入力する業務です。
データを安定してセキュアに入力する方法として、Orchestratorのキューを使用します。
今回は使用しませんが、ロボット複数台で並行してトランザクションを処理することにより高速化することも、キューにより可能になります。
プロジェクト構成
実際のワークフローを作成していきます。
Orchestratorのキューを使用するには、DispatcherとPerformerという2つのプロジェクトを作成します。
Dispatcher
データを用意する役割。
Orchestratorのキューにデータを格納します。
Performer
データを処理する役割。
Orchestratorのキューからデータ取得して、UiDemoに入力します。
実際のプロジェクトファイル
分かりにくいとも思いますので、私が作ったプログラムをプロコアラのGithubリポジトリに置いています。
作成した自動化処理が動作しない人は、何が違うか取得してから確認してみてください。
ここでは、設定とポイントをサラッと解説したいと思います。
Configファイル
UiDemoCredentialは、OrchestratorのAssetに設定しますが、Credential型のためにSettingsシートに記載するのがポイントです。
Settingsシート
Constantsシート
Assetsシート
Orchestrator
Orchestratorの接続方法や使用方法はアカデミーのLV2で解説されていますのでここでは解説しません。
キュー
アセット
Studio Dispatcherプロジェクト
ガイドの通りで、特に難しいところはないと思います。
ConfigとOrchestratorで指定したQueueの名前を指定します。
Studio Performerプロジェクト
Main.xamlは変更していません。
UiDemo_Login.xaml
InitAllApplications
InitAllApplicationsには使用するアプリケーション「UiDemo」を追加しています。
ここでログインまで行っています。
KillAllProcesses
UiDemoアプリケーションを強制終了する処理を追加しています。
UiDemo.exeではなくてUiDemoでいいみたいです。
CloseAllApplications
UiDemoアプリケーションを閉じる処理を追加しています。
GetTransactionData.xaml
データの取得です処理です。
Configファイルからの情報をもとにキューの名前を取り出します。
GetAppCredentials
Orchestratorから資格情報を取得する処理です。
Orchestratorで指定したデータを設定しています。
UiPathだと、パスワードを平文で管理する必要が無いためセキュリティ的にも安心ですね。
Process
取得したデータを使用して実際にやりたいことを記載するプロセスです。
本来やりたいUiDemoへのデータ入力を行います。
UiPathアカデミーのレッスンには以下のように書かれています。
なので、スローする例外はどちらもBusinessRuleExceptionにしています。
ここら辺、よく仕様が分かりませんでした。
また、ビジネスアナリストの分析によると、以下の2つのビジネス例外が特定されました。
- 「無効な入力データ」 – 入力される値が数値ではない場合。
- 「CashIn値の超過」 – 1000ドルを超えるCashInの値は処理を行ってはならない。
動作確認
Dispatcherでキューを格納した後にPerformerのMain.xamlを実行します。
Dispatcher実行後、キューの残りが増えます。
その後、PerformerのMain.xamlを実行するとキューが取得されUiDemoへの入力が始まります。
正常に処理が実装で来ていれば、キューの管理画面から動いていることが確認できます。
動かない時の確認ポイント
・UiDemo.exeは起動していますか?UiDemo.exeが最初から開かれていることを前提にしています
・UiDemo.exeのパスが間違ってないですか?
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