RPA導入を進めようとする際、重要な点がどのツールを使うかです。
ここを見誤ると、RPA導入が失敗する可能性が高まります。
結論を言うと、私のおすすめはUiPathです。
RPAツールをどのような観点で選ぶべきか、なぜUiPathがいいのか解説します。
RPAツール選定の観点
RPAを導入する際に重要となる観点を列挙しました。
個人ではなく企業など複数人で使用することを想定しています。
- 管理が簡単にできるか?
- 色々なシステムを自動化できるか?
- 認識率が高いか?
- 処理の集約と共有が容易か?
- 安定性の高い処理を簡単に作れるか?
管理が簡単にできるか
RPAはデスクトップ型、サーバー型、そして両方という3タイプがあります。
例えば、WinActorはデスクトップ型で後からサーバー型製品が出てきたのですが、開発している企業が違うため、使いにくいという声があがってきています。
Microsoft Power Automate for Desktopも個人の業務を自動化することはできるのですが、複数人数での管理にはあまり適していないと考えています。
UiPathは管理ツールのOrchestratorと開発ツールのStudioがシームレスに連携することができるため、管理が非常に簡単になります。
RPAを全社に拡大していこうとすると、RPA推進事務局の人たちが多忙になってくるため、管理工数を削減できるということは非常に重要です。
色々なシステムを自動化できるか?
RPAを選ぶ際に一番重要となる点が色々なシステムに使えるかという点です。
Microsoft Power Automate for DesktopはMicrosoft製品には強いですが、それ以外のシステムの自動化は苦手です。
UiPathであれば、Microsoft製品はもちろんですが、Google、SAPやSalesforceなど色々なシステムの自動化ができます。
認識率が高いか?
RPAを扱ううえで認識率が高いかは非常に重要です。RPAはツールによって、座標認識、画像認識、UI要素認識という3つに分かれます。後ろに行くほど安定性が高いです。
UiPathが座標認識、画像認識、UI要素認識の3つが使えますが、UI要素認識できるシステムが非常に多いです。
ツールによってはUI要素認識ができないものがあったりします。
例えば、アプリケーションの開く位置が設定によって変わってしまった場合、座標認識は動かなくなってしまいますが、画像認識とUI要素認識は動作します。
PCが変更になった場合には画像認識が解像度が違うと動かなくなるケースもあります。UI要素認識であれば動作することができます。
PCや設定が変わらない場合でも、自動化対象となるアプリケーションがバージョンアップされ、画面配置が変わってしまうと座標認識や画像認識は動かなくなってしまいます。
そのたびにRPAの処理を作り直さないといけないのは非常に手間になってしまいます。ロボットの数が増えていくにつれてメンテナンスも必要になるので、全社に拡大していくことは難しいと思います。
処理の集約と共有が容易か?
RPAの特徴は、他の影響を受けやすいという点があります。
自動化するアプリケーションのバージョンが変わってしまった場合、ブラウザが変わった場合などです。
UI要素認識であれば、内部のUI要素が変わらない限り、処理の変更は不要です。
もし変更となった場合に、容易に変更できるのかという点が重要です。
例えば、ある社内システムのログイン処理を作っていた場合で、ログイン画面の内部要素がバージョンアップにより変わってしまった場合には、ログイン処理を作っている箇所を変更していく必要があります。
RPAツールの中には、処理を共通化することができるものがあります。
UiPathはこの部品の共通化と共有が非常に簡単にできます。
安定性の高い処理を簡単に作れるか?
RPAの特徴として、他の影響を受けやすい点があります。
例えば、ネットワークが一時的に切れてしまっていたり、自動化するシステムが重くて正常に処理ができない場合などです。
RPAでは、このような場合を考慮して失敗した時に再度実行したり、代替処理を実行したりということが対応策としてあります。
このような処理を簡単に作れるかという点がツールとしては求められます。
UiPathではリトライスコープやトライキャッチという失敗した時にどうするかを簡単に作れる部品が用意されています。
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