RPAとは何か分かったけれども、何ができるか分からない方にRPAで何ができるのか紹介します。
RPAが得意な作業
RPAが得意な作業で代表的なものは以下の6つです。
- 入力
- 転記
- 比較・照合
- モニタリング
- 送付
- 集約・加工
入力
ウェブサイトやアプリケーションなどにデータを入力する操作を自動化することはRPAの得意分野です。社内のシステムだけでなく、Excelやメールへの入力を行う業務を行う場合に、作業時間を短縮することができます。
転記
システムからデータを受け取って別のシステムに転記する操作を自動化することはRPAの得意分野です。複数のシステムを使用した業務を行う場合に、システム間のデータの転記ミスを減らし、作業時間を短縮します。
比較・照合
異なるシステムから情報を収集し、情報の内容を比較して精査する操作を自動化することはRPAの得意分野です。例えばExcelで集計している金額とシステムで管理している金額が一致しているか確認するなどです。失敗してはいけないという作業者のストレスを取り除くことができます。
モニタリング
システムのデータを定期的に取得し、異常を検知した場合にユーザーに報告するという作業を自動化することはRPAの得意分野です。定期的にデータを確認する手間や、異常による問題への対応の遅れを防ぐことができます。
送付
情報を収集して送付することはRPAの得意分野です。問い合わせを受け取った際に、必要な情報を収集して回答したり、定期的に情報を収集してレポートとして送付するという作業を自動化します。ニュースを関係者に送付する作業などが代表的な使い方になります。
集約・加工
システムから収集したデータを、一定のルールに基づいて集約・加工する操作を自動化することもRPAの得意分野です。集計作業や、データのクレンジング等時間のかかる作業を自動化することでミスなく迅速に処理が行えます。
RPAが苦手な作業と他の技術との解決策
RPAにも苦手な作業があります。業務の全てを自動化するということができない場合もあります。そもそもデータが無いとRPAによる転記や入力、監視などが行えません。
代表的なものは以下の3つです。
- 紙業務のため、自動化できない
- データが取得できない
- データが社内に溜まっていない
- 人の判断が入りルール化できない
紙業務の自動化
現在行っている業務の中で、紙を取り扱っているものがあると思います。紙のままではRPAで自動化することはできませんので、業務を変える必要があります。
他の部署から来る紙の場合、元となっているExcelやWordを提供してもらうようにすることでデータとして取り扱うことができるようになります。データを保管しないといけない法律もありますが、データで保存が可能な場合は紙自体の印刷を不要とすることもできます。
他の業者から来る注文書などは、AI-OCRによってデジタル化して紙のデータを取得することができます。他の業者でも調整することによって文字情報付のデータとして送ってもらう方法やフォーム機能などで運用を変える方法があります。
このような方法を使用することで自動化領域を広げることができます。
PCに接続した機器との連携による自動化
RPAではデータになっていないものは自動化できません。この場合、PCに接続する機器を使用してデータを採取する方法があります。株式会社リコー様はPCに接続したサーモグラフィからのデータ取得や温度を制御する安定化電源の制御まで自動化しています。
このようにPCに接続できPC上から操作できるものについても自動化の範囲内となります。
リコー.”リコーRPA社内実践事例「品質技術本部・電気電子部品客家試験の自動化」”.リコーYoutube公式チャンネル”.2021-12-19
https://www.youtube.com/watch?v=S_0mBL97yOI
人の判断までAIにより自動化する
業務によっては人の判断が入っているものがあります。RPAだけでは自動化することができませんが、AIを使用することにより自動化することができます。
AIを用いることで、アンケートから良い意見なのか悪い意見なのか判断して分類することができます。その後、RPAが分類された悪い意見と良い意見に対してお詫びをしたり関係部署に連絡したりしますが、これはRPAの得意分野です。
画像を解析してデータを取得する事例としては、ラベルやパッケージに必要な情報が記載されているか判断することもできます。必要な情報が無い場合は誤った製品のラベル改修があるため複数人でチェックしている企業もありますが、AIとRPAをで画像をチェックする業務も自動化できます。
ベンダーの導入事例
RPAを導入するにあたり、最も参考になるのが導入事例です。
国内の主要RPAベンダーの導入事例をまとめました。
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