今回はOSI基本参照モデルの第4層のトランスポート層の役割について学習していきます。
トランスポート層の役割
・通信の信頼性のルール
・アプリケーション間の接続ルール
アプリケーションを接続するポート番号
IPアドレスを使用してコンピュータを特定したとしてもデータを通信できるとは限りません。
ICMPやARPなどのネットワーク層のプロトコルであれば通信することができますが、ブラウザやメールなどのアプリケーションを使用する通信では、コンピュータのどのアプリケーションと通信するかまで特定しなければなりません。
このアプリケーションを特定するための番号をポートと言います。
このポートがあるおかげで、複数のアプリケーションを同時に利用することができます。
ポート番号の範囲
ポート番号ですが、使える範囲が決まっています。
ポート番号は16ビットのため、2¹⁶の65535までが使えます。
使用できる範囲は3つに分かれています。
・ウェルノウンポート
・登録済みポート
・ダイナミックポート
ウェルノウンポート
0-1023まではウェルノウンポートと呼ばれています。
この範囲はサーバー側で予約されているポートです。
Webサーバーやメールサーバーなど、サーバー、正確にはプロトコルの種類によってポートが決まっています。
登録済みポート
1024-49151までの範囲はサーバー側で登録されているポートです。
MicrisoftのSQL Serverなどが挙げられます。
ダイナミックポート
49152-65535までの範囲をダイナミックポートと呼びます。
この範囲は自由に使用可能なポートです。
データを受信するサーバー側はウェルノウンポートが扱われますが要求データを送信するクライアント側はこのダイナミックポートを使用します。