今回はIPアドレスを構成するネットワーク部とホスト部について学習します。
IPアドレスの構成
IPアドレスはネットワーク部とホスト部に分けられます。
実際に荷物を送付する際は、宛先の住所が東京都三鷹市のXX-YY番地であった場合は、東京都なので東京都の郵便局を経由して、三鷹市の郵便局の人が配達をしてくれます。
もし住所が階層構造になっておらず、XXX-YYY-ZZZ-0123のように管理されていた場合は配達する人が大変です。
IPアドレスも同じように階層化して担当を分担することができるようにネットワーク部とホスト部に分かれているのです。
ネットワーク部を見て、バケツリレーのようにデータが渡っていきます。
クラスフルアドレスとクラスレスアドレス
どこまでがネットワーク部かを示す方法としては2つの方法があります。
・クラスフルアドレス
・クラスレスアドレス
クラスフルアドレス
昔はIPアドレスの範囲により、ネットワーク部が固定されていました。
IPアドレスクラスのクラスAはネットワーク部が8ビット、クラスBのネットワーク部が16ビット、クラスCのネットワーク部が24ビットと固定で決まっていました。
クラスフルアドレスとも呼ばれますが、IPアドレスクラスは無駄になってしまう場合が多いため、現在は用いられていません。
クラスレスアドレス
IPアドレスクラスはネットワーク部が固定のため多くの範囲が無駄になってしまっていまい、IPアドレスの枯渇問題を助長していました。この問題を解決するために、サブネットマスクが開発されました。
サブネットマスクを用いることでネットワーク部を固定ではなく変えられるようになります。
クラスフルアドレスのようにIPアドレスを見たらネットワーク部が分かるということは無くなりましたが、CIDR表記でネットワーク部がどこか判断できます。
上の例では、サブネットマスクが24ビットのため、10.0.0.0/24のように表記します。