
RPAコンサルタントのプロコアラです。
RPAって何なの?RPAを導入しようとしている人のために既存のツールとの違いを知りたいという方のために、簡単にRPAについて解説します。
RPAとはRobotic Process Automation

RPAは「Robotic Process Automation」の略です。
ロボットによる自動化のことをRPAと呼び、現在話題になっています。
ロボットといっても、工場で働いている産業ロボットではありません。
もちろん漫画に出てくる鉄腕アトムやドラえもんとも違います。
RPAはソフトウェアのロボットです。その実態はプログラムであるため、目には見えません。
PCの中で、注文書の作成やExcelへの転記といった私たちの業務を自動化してくれる小さなロボットがいるイメージです。
産業用ロボット | RPA(ソフトウェアロボット) | |
誰が使う? | ブルーカラー(工場作業者) | ホワイトカラー(業務部等) |
導入の目的 | 作業の自動化・無人化 | 作業の自動化・無人化 |
目に見える? | 見える | 見えない |
RPAで日本の生産性向上が期待されている
実は日本は先進国の中で生産性が低いということをご存じでしたか?
生産性が低いという問題に加えて、将来的に労働人口が減少していく問題もあり、国としては生産性の向上は優先度の高い問題なのです。
一人一人の生産性を向上させる方法として、今RPAが期待されています。
RPAと今までのツールの方向性の違い
RPAが出てきた時、私プロコアラはエンジニアをしていました。エンジニアから見ると何の新しいこともないじゃないかとRPAを見ていました。
しかし、RPAは今までのツールとは違うことに気づかされました。RPAが今までのツールと違う点が3つあります。
・RPAはプログラミングを知らない人でも使える
・RPAで全てのアプリケーションを横断して自動化できる
・RPAは信頼性の高い自動化処理を作ることが可能
RPAはプログラミングを知らない人でも使える
RPAはプログラミングを知らない人でも使えるという点が今までのツールと違います。
自動化したい作業をドラッグアンドドロップしていき処理を作ることができます。多くのRPAツールはレコーディングという機能を持っており、自動化したい処理を1回実行することで自動で自動化処理ロボットが作られるため、プログラミングを知らない人でも使うことができます。
Excelマクロじゃダメなの?
作業を自動化する方法としては、Excelのマクロがあります。ExcelマクロはVBAでプログラミングしていく必要があるため、処理を修正したい場合に簡単にできないのです。
例えば業務で注文自動化マクロを作っていた場合、動かなくなったマクロを業務部の人が修正することが難しいのです。
RPAであればプログラミングの知識が不要なため、簡単に修正できます。
既存のWebスクレイピングとは違うの?
RPAが得意とするWebの情報取得も、RPAが出てくる前からWebスクレイピングとしてエンジニアの中では一般的にありました。Seleniumなど便利なライブラリはありますが、プログラミングができる前提の知識であるため、一般の人には敷居が高かったのです。
RPAによりこの敷居が低くなったため、自動化処理が生産性向上の方法として注目されているのです。
RPAで全てのアプリケーションを横断して自動化できる
RPAではExcelに限らず、全てのアプリケーションを自動化できる点がRPAの強みです。RPAツールにはWebスクレイピングでWeb上のデータを抽出する機能、Excelといったアプリケーションを自動化する処理も入っているものがほとんどです。
全アプリケーションでRPAが横断することによって何がうれしいのか?Excelマクロの場合は抽出したデータを基に処理することができませんでした。
RPAを使うことによって、ほぼ全ての業務処理を自動化することができるようになっています。
例えば、Webブラウザから社員名簿を取得して、Excelに取得した情報を転記してメールで送付すると言ったことができます。
今までは処理の一部しか自動化できませんでしたが、RPAによって全ての処理を自動化することができるようになり大幅に生産性を向上できるようになっています。
RPAは信頼性の高い自動化処理を作ることが可能
RPAは信頼性の高い自動化処理を作ることが可能です。RPAのリーダー的企業としてUiPathがまた機能を例として紹介したいと思います。UiPathでは、トライキャッチという機能があり、処理に失敗した際に別の方法で処理する。時間をおいて再度処理することができ、信頼性の高い自動化処理を作ることができます。
今までWindows上の操作を自動化するツールはUWSCなど、ありました。これらのツールはウインドウ上のボタンの相対位置をもとに自動化処理するものが多く、ウインドウの位置が変わった際には動かなくなったりしてしまい信頼性の高い処理を作ることが困難でした。
UiPathでは、UIの構造データから取得する方法も用意されており、表示が変わっても自動化処理が使うことができるような仕組みが備わっています。
RPAの効果は大企業を中心に実証されている
大企業を中心に、RPAにより実際に業務効率化が進みだして実際に人員の配置転換が始まっています。

これらの事実から、RPAの効果はすでに実証されており上手に活用することで効率化することができるようになります。
まとめ
RPAはAIとも親和性が高いため、将来的には更に高度な自動化処理ができるようになってきます。
RPAによって、生産性が向上できることも事実です。その結果、大規模な人員削減や配置転換が行われているのも事実です。
今回例として紹介したUipathは、個人利用無料のcommunity edition版があります。
興味がある方は使ってみてはいかがでしょうか?